こころの病気の治療
当院で扱う治療
薬物療法
薬物療法は薬を用いた治療法で、こころの病気を治療する上で最も基本となるものです。
薬には現在お困りの症状を改善するだけでなく、症状の再発を予防する作用もあります。
一つの薬で症状の改善と再発予防の作用を兼ねているものが多いため、症状が良くなったからと自己判断で薬をやめると再発につながりやすいので注意が必要です。
こころの病気の多くは再発性があるため、症状が改善された後も薬を飲み続けることが大切です。
TMS治療(磁気刺激療法)
磁気エネルギーを使って脳を刺激する治療法です。治療にあたり身体に傷をつけることはありませんので、ご安心ください。
薬物治療と同等の効果があるとされ、副作用が少ない(一時的な頭痛・頭皮の痛み)のが良い点です。
薬を使用せずに行う治療なので、薬の副作用がつらい方や薬の効きが悪い方に適しています。また、薬物療法に抵抗がある方にもおすすめです。
頭部や身体に磁気を持つ埋め込み式の医療機器を使用している方はTMS治療ができませんので、あらかじめご了承ください。
妊婦さんやてんかん・頭部外傷のある方も痙攣のリスクがあるため、治療が難しい場合もあります。
カウンセリング(心理療法)
当院では、公認心理師や臨床心理士、精神保健福祉士(PSW)といった心のスタッフが、ご本人のお気持ちや状況を少しずつ整理させていただき、ご本人主体のもとで一緒に考えさせていただくことを行っています。
心の病理に切り込むことはせず、ご本人の今の生活を大切にしながら、健康な部分を広げていくことを意識したカウンセリングを行っています。
また必要に応じて、制度や施設などのご案内や申請サポートもさせていただきます。
当院の治療に対する考え方、病気へのアプローチの方法
当院では、特に忙しい働き世代の方も気軽に・負担を少なく通えるクリニックを目指しています。
主治医を決めることの大切さ
心の病気では、担当医制で治療していくことが非常に大切です。
毎回同じ医師が患者さんを診察し、症状の経過や日常生活の様子などを一貫して一人の医師が診ていくことが望ましいです。
初診ですべてが分かるわけではなく、診察を重ねながら理解できてくることも少なくありません。
継続的な治療の大切さ
心の病気では、コツコツと継続して治療することが大切です。
そのために忙しい方でもしっかりと治療を続けていくことができる環境を整えていきたいと考えています。
主治医制を基本にしながら、どうしても都合がつかなかった場合には、ほかの医師がバックアップをします。
また、外部のオンラインサービスとも提携しており、お手持ちのスマートフォンやPCを使い、病院に足を運ばなくても心理サポートを受けることができます。
まずはお薬の治療を検討
病気へのアプローチ方法として、症状を適切にコントロールするための薬物治療はとても有効です。
その一方で、薬の効きが悪い方や副作用がつらい方など、お薬への反応は患者さんによって様々です。
お薬による治療に限界を感じてしまうこともあるのも事実です。ですが総合的にみて、薬物療法が重要な治療方法であると考えています。
磁気刺激による新しい治療選択肢
そのような中で、rTMS治療というお薬を使わない治療が、日本でも認められるようになりました。
当院では、薬物を使わない心の治療としてTMS(磁気刺激療法)専門クリニックを併設し、TMS治療の第一人者のご指導をいただきながら、誠実なTMS療法を追求しております。
豊富な治療選択肢の中で、ご自身にあった治療方法で病気にアプローチできるよう、取り組んでまいりたいと考えています。