ボツリヌス治療外来
武蔵小杉こころみクリニックでは、脳卒中後遺症などによる「手足のつっぱり=痙縮(けいしゅく)」に対してボツリヌス治療が可能です。(当院では美容目的のボツリヌス注射は行っておらず、あくまで「治療目的」でのボツリヌス治療外来となります。)
- 手首が曲がったり、指が握ったままになったりして開きにくい
- ひじが曲がったままで伸びない
- 足がつっぱったり、足先が足の裏側の方に曲がったりして動かしにくい
といった方では、ボツリヌス治療で筋肉に力が過剰に入ることを防ぐことで、症状が改善する可能性があります。
当院では、第一人者である都立荏原病院の尾花先生にお越しいただき、毎週水曜PMにボツリヌス治療外来を行っています。
ボツリヌス療法とは
ボツリヌス療法は、ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌス毒素)を有効成分とする薬(ボトックス/ゼオマイン)を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌス毒素には、筋肉をつっぱらせている神経の働きを抑える作用があり、ボトックス/ゼオマインを注射すると、筋肉のつっぱりをやわらげることができます。
ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、 ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
ボツリヌス療法により期待できる効果
注射した部位の筋肉がやわらかくなり、「曲げる/伸ばす」などの動作が行いやすくなることで、次のような効果が期待できます。
- 日常生活の動作(ADL)が行いやすくなる(手洗い、食事、歩行、散歩など)
- リハビリテーション(ストレッチを含む)が行いやすくなる
- 関節の動きが制限される拘縮(こうしゅく)の状態への進行を予防する
- 手足のつっぱり=痙縮(けいしゅく)による痛みがやわらぐ
- 介護の負担が軽くなる(着替えの介助、衛生ケアなどを行いやすくなる)
当院のボツリヌス治療外来の特徴
経験豊富な専門医が診療
2011年1月より都立荏原病院リハビリテーション科ボトックス治療外来でボツリヌス治療を行ってこられた尾花先生に顧問としてお越しいただき、直接診療を行っていただきます。
ボツリヌス療法をお勧めする方とは
脳卒中による身体機能の障害が後遺症として残ってしまう患者さんの症状や程度は、患者さんによりさまざまですが。
脳の運動に関わる場所に障害が起こったためにあらわれる症状のうち、手足のつっぱり=痙縮(けいしゅく)で苦しまれている方には、ボツリヌス療法は一つの治療選択肢として効果が期待できます。
上肢痙縮・下肢痙縮でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。
診察は水曜PMのみ(14:30~18:00)完全予約制となっております。
WEB予約からは、「ボツリヌス」のご予約をお願いします。
電話予約いただく場合は、総合窓口より「ボツリヌス治療希望」とお伝えください。
WEB予約ページ044-299-7099(総合窓口)
情報発信
医療法人社団こころみでは、病気や健康についての情報発信を積極的に行っています。
武蔵小杉こころみクリニックの疼痛/麻痺TMS外来では、脳卒中のあとの麻痺が続く方にTMS治療を実施しています。